腸重積【血便画像・写真はこちら】

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腸重積とは腸の中に同じ腸の一部が潜り込んでしまう病気のことを指します。腸重積になると最悪の場合、腸が壊死してしまう怖い病気です。

多くの場合は特発性腸重積症といって原因が特定できないものです。一方ポリープなどが出来て、それが原因で腸重積が発生することもあります。

血便が出るのも、腸重積の症状の特徴。ただ病気の始まりには、血便は自然に出ないことが多く、病院で浣腸して初めて出ることも。血便は、最初は粘膜と血液が便の表面についた程度の軽いものですが、しだいにいちごジャムのように真っ赤な便に変わっていきます。

腸重積は、腸管の中に腸管が入ってしまうので、その部分を短軸で観察すると何層ものリング状の構造物が観察されます。
ターゲットサインが観察されるだけで腸重積と鑑別できます。

夏期や冬期にはおう吐やげりを伴うウィルス性胃腸炎が多くなります。
このような胃腸炎の際に夜間に急に腹痛やおう吐が激しくなり、ぐったりしたり、号泣するときには常に腸重積を考慮しなければなりません。

腸重積は、名前の通り腸が重なってしまう病気。腸の中に腸が入り込んでいる状態になり、食べ物がとどまってしまいます。はまり込んだ腸は締め付けられるので、血液が十分にいかなくなり、出血してしまいます。

腸重積が悪化すると、顔色が悪くなったり、吐いたりする場合もあります。繰り返し吐くので、赤ちゃんは、ぐったりしていきます。
こんな時、オムツを見てみると赤い粘液便のような血便が出ていたりします。

腸重積は怖い病気ではありますが、現れる症状もはっきりしているので、少しでも異変に気づいたらすぐに病院を受診すれば比較的簡単な処置で治る病気です。

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